茨城のかくれた名物!干し芋の魅力を解説!

茨城といえば、水戸の納豆や梅、梨といったイメージがありますが、実は干し芋も名物として知られています。
ただ、名物ではあるものの、その知名度は全国レベルではありません。
そこで今回は、茨城の干し芋の魅力について解説をしていきましょう。

国内生産の大半は茨城産の干し芋

干し芋をイメージして有名なところと聞かれて茨城を挙げる方は、そこまで多くありません。
しかし、干し芋の全国生産の9割を茨城が占めているのです。
外国産が多くなっている昨今において、国産干し芋といえばそのほとんどが茨城産なのです。
生産量が多いのは、サツマイモの生産が多いことに加えて干し芋に加工しやすい環境が整っていることが挙げられます。

まず、サツマイモを生産しやすい火山灰由来の土壌を持つ地域が多く、水はけの良い畑でなので多くのサツマイモを生産しています。
加工しやすい環境になっているのも特徴です。
干し芋は蒸す、カット、乾燥といった工程が重要な農産加工品ですが、特に乾燥に関しては、ミネラルを多く含んだ潮風が旨味を高め、晴天の多い冬季の急速な乾燥によって旨味を効率よく閉じ込めることができます。

このようにサツマイモの調達のしやすさや干し芋に適した環境によって、国内屈指の生産地として茨城が君臨しているといえるでしょう。

茨城では干し芋に適した品種もこだわっている

干し芋の生産を古くから行っているため、干し芋専用の品種が用いられています。
タマユタカは、伝統品種として生産されており、干し芋にすると旨味や心地の良い食感を持っています。
また、干し芋にした場合の黄金色が美しいべにはるかや、いずみといった品種を用いても生産されており、近年ではべつはるかが干し芋生産のメイン品種となっています。
このように、さつまいもの品種も干し芋にフォーカスした生産を行っており、各生産者が干し芋のためにこだわりを持って芋苗から育てているのが特徴です。

もし茨城へ行く機会があれば、干し芋の味わいも楽しんでみましょう。