「フランス人は10着しか服を持たない 」には自分を知ることって大切なこと。

数年前にベストセラーになった本です。

誰にも身に覚えがあると思います。

服は沢山あるのになぜか今日着る服が見つからないという不思議。

洗練されたマダム・シックの装いやたたずまい、生き様が自分を知る為のヒントになる本だと思います。

そして自分を知ることは、自分を大切に慈しむための準備なのではないかと思います。

自分の中の軸が揺らいだ時につい読み返してしまう本です。

マダム・シックとの出会いが運命を変えた

フランスの貴族の家にホームステイし、そこの女主人、マダム・シックとの出会いが典型的カリフォルニアガールだった筆者の運命を変えます。

シック、と聞くと上品で洗練された、おしゃれで優雅なイメージがあります。

マダム・シックもその名の通り、典型的なパリマダム、というのでしょうか、自分の事を客観的に見ていて自分をよく知り、服装や食事、ライフスタイル全般に自分なりのこだわりを持って生きています。

今日着たい服が見つからない

流行を追って自分に似合っているのか、自分が本当にその服を着たいのかさえも考えてこなかった著者は、今日着たい服が見つからずクローゼットの前で呆然とする私と全く同じです。

去年はこんな服が流行っていた、今年はこんな服が流行るんだって、スカート丈だってパンツのすその形だって流行は毎年変わります。

もはやそれが似合っているのかどうなのかなんて問題じゃない、今年の流行は何なの?おしえて!と自分の頭で考えることすらしていないことがそもそもの問題であることに
私はこの本を読んでようやく気付きました。

自分に似合う色や形、丈、それって自分で自分を見てよく知らないとできないことなんです。

著者が用意してくれているチェック項目

著者はワードローブを整理するために、気に入っているのか、サイズがあっているか?などチェック項目を用意してくれています。

そして著者も私も一番効果的で納得のいく項目が「この服で、自分らしいと言えるかどうか」でした。

自分の住んでいる土地の気候や、子どもの有無、車での移動が多いのか、仕事や学校関係の改まった機会が多いのかそういったことを踏まえて着る服を選ぶようになったら多少高くても本当に気に入ったものなので無駄にならなくなりました。

まとめ

この服で自分らしいと言えるかどうか、というのは言い換えるとこの服で自信をもって出かけられるかどうかだと思います。

そういう目線で服を選びだすと流行よりも、もっと自分にフィットした気分の良い服が選べるようになりました。

著者も言っていますが、上着やドレス、下着などは10着には含まれず、季節ごとに大体10着程度をめどに持つことをすすめています。

私のワードローブはもう少し、いや大分10着よりは多いけれど、きちんとクローゼットの中に納まるようになったし、衣替えもスムーズになりました。

マダム・シックがごく自然に実践している暮らしの質を高めるライフスタイルは著者だけでなく、私の目標でもあります。

自分なりのこだわりを持って取捨選択をし、機嫌よく生きるためにはまず自分をよく知ることが大切だと思いました。