東伯郡の訪問看護と、地域に寄り添うあたたかい支え

最近、近所の道を歩いていると、訪問看護の車を見かけることが増えました。
青い制服の看護師さんが笑顔でお宅に入っていく姿を見ると、胸が温かくなります。
「病院に行けなくても、家で安心して過ごせる」――そんな人が増えていると思うと、うれしくなるんです。

私が住んでいる鳥取県の東伯郡でも訪問看護というサービスが広がっています。
その中心のひとつが、「訪問看護ステーションことうら」。
地域に寄り添いながら、家庭の中の“看護の形”を支えてくれている存在です。

家で過ごすことの意味を考える

家族の介護を経験した方なら、「病院より家で過ごしたい」という気持ちの大切さがわかると思います。
私の母もそうでした。長い入院生活を終え、家に帰ってきたときの安堵した表情――
あの顔を見た瞬間、「この人は家にいるだけで元気になれる」と感じたのを覚えています。

でも、在宅療養には不安もあります。薬の管理、体調の変化、急なトラブル。
そんなとき支えてくれるのが訪問看護です。
看護師さんが来てくれるだけで、家族の緊張がほぐれ、
「私たちはひとりじゃない」と思えるのです。

東伯郡の訪問看護がもたらす安心

東伯郡のような地方では、医療機関まで距離があることもあります。
だからこそ、訪問看護の存在はとても貴重です。
「訪問看護ステーションことうら」では、琴浦町だけでなく、倉吉市や北栄町、湯梨浜町、大山町などにも看護師さんが足を運んでくれます。

病気や障がいのある方だけでなく、高齢の一人暮らしの方にとっても、
「看護師さんが来てくれる日」が小さな楽しみになっているそうです。
看護は医療だけでなく、人とのつながりを運んでくれるものなんですね。

“寄り添う看護”が教えてくれたこと

訪問看護を知ってから、私は「支え合う」という言葉をよく考えるようになりました。
家での暮らしは、家族だけで抱え込むものではない。
地域の力、専門の力、そして人のやさしさに支えられて成り立っているんです。

今日も、どこかの家の玄関で「こんにちは」と声をかける看護師さんの姿があるはず。
その声は、医療の枠を超えて、人の心を照らす光のように思えます。
東伯郡のやわらかな風の中で、私は思います。
「誰かの暮らしを支える人がいる限り、この町はきっと大丈夫」と。