名古屋市では、現在市民一人ひとりがイキイキと自立した生活を送れるよう、「健康なごやプラン21（第3次）」に基づいたさまざまな取り組みを展開中です。特に高齢者支援では、訪問介護サービスが重要な役割を果たしています。国や県の方針と連携しながら、地域に根ざしたきめ細やかな支援が進められており、その現状と取り組みを詳しくご紹介します。
名古屋の訪問介護サービスの取り組みを紹介！
名古屋市内では、高齢者の在宅生活を支える訪問介護の質向上に積極的な事業所が増えています。ある事業所では、介護スタッフが定期的にスキル研修を受け、個別支援計画に基づいた丁寧なサービスを提供。その中でも生活援助では、利用者の自立支援に焦点を当て、掃除や洗濯、買い物などを通じて「できること」を一緒に探す取り組みを行っています。地域包括支援センターとも連携し、必要に応じて医療や福祉資源ともつなぐ体制が整っており、地域に根ざした支援を実現しています。
訪問介護の生活援助の時間制限は？
訪問介護の生活援助には時間区分があり、「20分以上45分未満」と「45分以上」の2種類に分かれています。短時間の場合は183単位、長時間は225単位で算定されます。ただし1回のサービス時間の上限は明確に決まっておらず、実際には60分以内に収める事業所が多い傾向があります。1日の回数制限はないものの、1ヶ月あたりの回数は要介護度によって上限が決まっており、さらに「2時間ルール」にも注意が必要しなければなりません。このように制約があるということを知っておきましょう。
訪問介護の生活援助でできないこと
訪問介護の生活援助では、本人に直接関係する家事のみが対象です。そのため、ご家族の分までの料理や掃除などは行えません。また、庭の草むしりや衣服の仕立て直しといった大掛かりな作業、専門技術を要する作業も対象外です。さらに、お金の管理や通帳・印鑑の取り扱いも禁止されています。買い物で必要な金額を預かることは可能ですが、それ以上の金銭管理はリスクが高く、トラブル防止のためにも避けるべきです。介護職員として適切な線引きが重要です。