護岸工事の現状

令和元年東日本台風

2019年(令和元年)に台風19号が発生。「令和元年東日本台風」と呼ばれ、東日本を中心に甚大な被害を出しました。栃木も例外ではなく、県が管理する13の河川が氾濫。4河川で改修工事を進めているも、完璧とは言えない状態です。
栃木県としては一刻も早く護岸工事を進めたいところですが、費用と時間はどうしてもかかります。さらに河川工事が終わった箇所でも堤防が決壊しているため、安心はできません。

改修工事が進められているが……

改修工事が進められているのは、荒川・黒川・秋山川・長野川の4河川です。どの川も大災害に耐えられるように工事が進められていますが、100%とは言い切れません。先程にも述べたように、栃木を流れる川は13箇所もあります。4河川を整備したからとはいえ、川の氾濫が抑えられるとも限りません。
また工事が終わるまでに、再び台風が接近する恐れがあります。荒川の河川工事終了予定は、令和3年3月。工事終了までに何事もなければ良いのですが、再び台風が近づくと工期が伸びるのは間違いないでしょう。

護岸工事の工夫

しかし工事を承る業者も、指を加えて見ているだけではありません。護岸工事に関しては、工期が少しでも早くなるように工夫が施されています。まずは工事範囲の縮小。川の氾濫が起きにくい箇所を工事すると、当然ながら工期は伸びます。そこで川の氾濫が起きやすいとされている箇所を重点的に工事することで、工期を短縮することが可能。
またそれぞれの作業を同時進行することにより、効率よく工事を短縮することもできます。

自分のこととして捉えよう

川の氾濫はいつどういう状況で起きるかは、誰にもわかりません。今回は栃木を襲った災害を例に取り上げましたが、栃木だけの話ではないのです。もしかしたら、今この記事を読んでいるご自身の身にも降りかかるかもしれない問題なのです。
他人事ではなく自分のことと捉え、災害はどうすれば防ぐことができるのかを考えて行きたいところです。第一歩として、護岸工事の理解をすすめることが大切と考えます。